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分析家の独り言 407 (人間が人間で無い物にされている:ある医者での出来事)

あるクライアント、眼に異物が入り痛くて眼科に行った。

恐がりで、どんな治療をされるのか不安を抱えながら、それでも何とか眼の異物を取り除いてもらった。

しかしその治療は、目薬(麻酔)をさし、ガラス棒で異物を探し取り除くというものだったが、医者からどういう治療法かの説明がない。

いきなり顔を固定する台に顎を置き、目薬をさされ、眼に麻酔をかけられる。

痛みはそれほど感じないようにしているとはいえ、ガラス棒で瞼の中を突付かれたら恐い。

痛みも感じる。

思わず「痛い」と言い、顔を引くと、医者は「引いたらあかん」、「子どもやないんやから」と言う。

更には「そんなら(異物を)取らずに帰るか」とまで。

何と心ない医者の言葉か。


いろんな人がいて、いろんな心の傷や痛みを抱えている。

誰もが大人で、少々の痛みに絶えられるわけではない。

他にも患者が待っていて、早く済ませたいのだろうが、心がない。

どういう治療をするのか説明し、患者を安心させリラックスさせるのも医者の仕事ではないか。

これでは、眼の異物は取り除き楽になったが、かえって医者の言葉に傷つけられることになる。


ひきこもりの人達の中には、医者に行きたくても行けず、本人や家族が辛い思いをしているのではないかと思う。


医者が治療するのはロボットではない。

生身の人間である。

人間には、その人なりの感覚、感情がある。

それを無視して、まるで機械を治すかのように人を扱う。

人間が人間で無い物にされている。

だから、患者を取り違えたり、治療すべき臓器を間違えたり、医療過誤がおこるのではないか。

「医は仁術なり」(医は、人命を救う博愛の道である)ではなく、「医は算術」と言われるようになった。


私たちは自分を人間だと認識し規定し、自他共に認め合う事が大事である。

その基は、母親が子どもをどう認識し扱うかで決まる。 (つづく)

    
        インテグレーター(精神分析家)安情共恵


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