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分析家の独り言 334 (子どもの成長、母の成長)

子どもの自我が育たなければ、いつまでも子どもは母との一体感を求める。

肉体の年齢はいくつになっても、例えば10代後半であったり、20歳代、30歳代であっても、「お母さん一緒に◯◯して」と言う。

これはいろんなバリエーションで表現される、「◯◯買いたいから一緒に来て」とか、「一緒に映画見に行こう」、「どこどこ行くからついて来て」・・・等々。

子どもへの「オールOK」の対応法を聞いてもらっている方々は、最初、子どもに要求されるから、とにかく子どもに言われるからそのように応える。

しかし、なかなか子どもの要求にOKをして心良く応えることは難しい。

初めはほとんど仕方なく応える。

子どもはその母の態度と心を敏感に感じている。

ここでお母さんに名女優になってもらう。

「あなた(子ども)と一緒にどこかへ出かけたり、一緒に何かをすることは、私(母親)も楽しみなことです。一緒に楽しみましょね」という事が子どもに伝わるように演技してもらう。

最初はぎこちなくてもこの演技を重ね、分析により母親自身の養育史を辿り無意識を見つつ、子どもに対応するうちにそれが本物になっていく。

子どもへのこの対応は、母親にとってある意味自分を殺して子どもに合わせるため苦痛を共なう。

母親は自分の母親にされたことのない事を、我が子にはしなければならない。

人間されたことは当たり前の事としてできるが、経験のないことをするには相当な努力が必要となる。

しかし、子どもは満足すると自分の力を試したくなり、いつまでも「お母さん一緒に◯◯して」とは言わなくなる。

自然に子どもが母親から距離をとり離れて行く、つまり自立していく。

子どもを可愛がる愛する愛着するということは当たり前のようであるが、それがそう簡単には出来ないのが現状であると自分を振り返って、クライアントを分析を通して痛感する。

母親が育った分、子ども成長できる。

母親は子どもに対応するうちに、子どもとの間で愛着とは何かを学べる。

子育ては自分育てと言う。

お母さん方頑張って!と心から願う。


ラカン精神科学研究所のホームページ

オールOK!子育て法 のページ

 月刊精神分析 2010年3月号 ひきこもり 不登校少年 

(「分析家の独り言」のナンバーを2010年4月1日より、ラカン精神科学研究所  宣照真理のセラピー日記のナンバーに合わせました)

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