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分析家の独り言 721(オールOK No.11:会話と理解、信頼)


対人関係において、あからさまに相手と戦うこともります。

また、自分の心の中であれこれ相手への不満や文句を持って、

内戦状態になります。


この内戦状態を終わらせて、平和解決に必要なものは『話し合い』です。

国と国との争いも、人と人との争いも、

その中の夫婦、親子の争いを平和に導き、自分自身と和解するのも『対話』です。


力ずくで攻撃すれば武器を使うことになります。

これは親子関係でもよく使われ、「言う事をきかないなら叩くぞ」

「家を放り出すぞ」などと威嚇します。


話し合ってわかり合うには、会話能力が必要です。

この話し合いをするためには言語力も必要です。

そして相手を自分の思うように動かしたい、ではなく、

相手を理解しようとする心が大事です。


親子や夫婦では、どうしても自分の思いを相手に押し付けたくなります。

相手の意向をきこうとしません。

特にこれを思春期の子どもがされると、当然反抗的態度になります。

それは子どもとして正常な反応です。

ところが、親が会話能力や言語力を持っていないと、話し合うことが出来ません。

いつも言い合いになって喧嘩別れし、平和解決にいたれません。

子どももいくら話しても受け入れられず説教されるだけでは、話す気になりません。

すると、親から何かを言われるだけで、文句か否定だと受け取り、

「またか」と、聞く耳をまたなくなります。

こうなってしまうと、子どもは話し合いの場でさ避けるようになります。

これまでの経験から、親は口を開けば自分への文句や攻撃である

というイメージが固定化されたためです。

それを解くには、親の思いをまず語るのではなく、子どもの気持ちを聴くことです。

そのためにお母さん方には、「口を閉じて子どもの言う事をよく聴いてください」

と言います。


これまで積み重ねた、子どもの想いをくみ取らず、

親の思いを一方的に押し付けるマイナスが多ければ多いほど、

子どもは親を見限っていて、話そうとはしません。

それを時間はかかっても、根気よくほぐして本音を語ってくれるようにすることです。

そのための対応が『オールOK』です。.

これが出来るようになるための話し合いが、精神分析です。

そして、これによって不信から信頼をつくっていきます。

親自身も知らない『会話』、『理解』、『信頼』を、子育てを通して学べます。

対応したお母さん、お父さんが成長します。


簡単なことではなく、時間もかかりますが、

これに取り組もうとするお母さん、お父さん方がおられます。


奇跡的に私もその一人であったことを、ありがたく思います。


                   インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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