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分析家の独り言719(オールOK No.10:子どもが言いたいことを言えるために笑顔で応える)


子どもは親が想像する以上によく親を見て、気を使っています。

家の経済状態や親の心理的状態など、親の言動・表情から敏感に感受します。

子どもは自分の言いたい事、したい事、欲しいものを言えずにいます。


親自身も様々な悩みを抱えています。

例えば、親が時間に追われて仕事をしている、経済的に厳しいなど、

親が苦労しているのを子どもは見て知っています。

子どもに笑顔で『オールOK』しなければ、

子どもは親に負担をかけている、迷惑をかけていると思います。


結果的に、親に気を使う事を子どもに強いてしまう事になります。

親が経済的・時間的に余裕がないと、子どもに「あれして欲しい」、

「これを買って欲しい」と言われると困ります。

言われた時に、笑顔で「OK」出来ません。

頭では「OK」しようと思っていても、

心では「要求を出されたら困る」、「出すなよ」という思いがあります。

その親の思いはどうしても言動に出てしまいます。


例えば『オールOK』する中で、自分で仕事や家事の段取りをして

予定を組んでいるところへ、

子どもに「○○へ連れて行って欲しい」と言われると、

自分の予定が狂ってしまいます。

「それくらい自分で行ってよ」とか、「どれだけ忙しいか少しはわかってよ」、

「生活のために忙しい中、こんなに頑張っているのかわからないの」など、

いろいろな不満が心の中に出てしまいます。

顔が曇り、笑顔で「わかった、OK」と言えません。


以前スーパーバイザーに言われました。

「どんなに親は忙しく大変でも、それを子どもに見せてはいけない」

「自分一人でいる時は、あれこれ思い悩んでいてもいいが、

子どもにそれを言ったり、見せたり、悟られてはいけない」と。


「そんなことを言っても、大変なんだから…」と、言いたくなります。

しかし、これをすると子どもは気を使い、言いたい事が言えなくなります。


後に、子どもが言いたい事を言うようになって、

「お母さんはお金と時間に厳しすぎる」、「寛容さがない」と文句を言われました。

ズバリ私の欠点を指摘されました。

「そんなこと言ったって…」と、それでもまだ言い訳したい私もいました。


すると、今度はクライアントから教えらえます。

私と同じ時間やお金に厳しいお母さん達や子ども達を分析すると、

その母子関係や、お母さん、子どもの考えている事、感じている事が

そのまま自分自身の事に当てはまります。

自分のことはわかりませんが、人のことはよく見え、欠点もよくわかります。


時間に追われていると余裕がなく、子どもへの配慮も思いやりも持てず、

不機嫌になったり、イライラをぶつけてしまったりしてしまいます


精神分析という仕事をしているおかげで、クライアントを通して

いろいろな私を見せてもらい、気付かせてもらいます。

そうでもしないと変わらない頑固な私が居て、

それを改善するには精神分析しかない。

私の性格改善・成長のために与えらた仕事なのだと考えるようになりました。


              インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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