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分析家の独り言 634(症状:昼夜逆転、入院)


現実から離れ自分の心の内にこもり、この内的世界のみを自我としたとき、

想像、妄想、幻想がその人の現実になります。

自分の心の中の空想や想像、幻想を現実化させようとしたり、

それを現実と取り違えたりしている、この状況が症状ということになります。


例えば、強い無力感を抱いた場合、昼間起きていると一般の人は学校に行ったり、

働いたり、遊んだりしています。

その人達と、そうは出来ない、動けない自分を比べて無力感に陥るため、

昼間寝て、人が寝静まった夜に活動します。

自分に自信がなく、積極的に行動することが難しく、自己否定感があり、

自分はダメだとなって、周りが楽しそうに活動している姿を見るのが辛くなります。

夜なら、ほとんどの人は寝ていて活動する人を見ることが少ないく、心が楽なのです。


こうして、昼夜逆転した生活をします。

これがその症状(行為化)です。


ですからこれは生活サイクルの乱れではなく、無力感の防衛です。

不登校、ひきこもりの子ども達に多く見られます。


また、甘えられない人がどうしても甘えたくなったとき、事故や病気などで入院して、

周りの同情や関心、慰めや親切をかうことで甘えます。

しかしこれは本人には意識されないで、無意識に行われます。

こういう形で学校や仕事を休むのは、甘えの屈折した表現であり、身体化です。


人は無意識にあるものを言語化、行動化、身体化の三つの方法で表現します。

それが症状となり、その無意識に気づかない限り何度でも繰り返され、

更に周りの人達を巻き込んでいきます。


その意味(例えば甘えたい)を知らないために、いくら繰り返してもほんとうの満足は得られず、

発展・発達はありません。

それどころか、心は荒み貧困化し空虚へと向かいます。


それ(甘えたい)を言語化し気づけば、無闇な身体化・行動化はなくなります。

また自分に足りないもの、欲するものを得るための表現であると意識できていれば、満足度が違います。

分析はこの言語化を目指します。



                                 - インテグレーター養成講座3 病理3- より


                                     インテグレーター(精神分析家) 登張豊実



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