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分析家の独り言(子どもの非行に悩んだクライアントからのメッセージ)

以下の文章は、息子の非行にオールOKで対応したクライアントAさんに書いてもらったものです。

もっと詳しく聞きたい事や質問等があれば、Aさんが答えますということなので、ラカン精神科学研究所 宣照宛てにメールを送信ください。

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)

なお、件名に 「Aさんへの質問」 と入れてください。

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私の子ども(男子)が、非行という状態から抜け出せて5~6年になるでしょうか。

現在26歳、二人の子どもを持ち家庭を築き、仕事に励む日々を送っています。

14歳から突然非行に走りはじめて6~7年間、私はどのように日々を送ってきたのかあまり記憶が定かではありません。

今思い出すと、よく自分が耐えて生きてこられたなぁと思います。

子どもが中学生の頃は、まだどこかで反抗期思春期という思いがあり、知人からは「いつまでもつづかへんて、いづれ高校へ行くことを考えはじめるし」等という言葉に、「そうかもしれん」と思って自分を慰めていたりしていました。

今思うと親である私が変わらずに時間だけ過ぎても、子どもは変化する筈がない事をよく知っています。

次から次に問題をおこし「俺が高校行ったら、先生困りよる」と自分で言う始末。

言葉通り高校へは行かず、年と共に非行はエスカレートし、私は追い詰められました。

子どもが18歳になる頃、ラカン精神科学研究所の宣照氏と出会い、オールOKの子育て法を知りました。

しかし私は、殆ど聞く耳をもっていませんでした。

今まで警察や家庭裁判所、保護士、学校の先生などさまざまな人から色々話をきき、私なりに出来ること気付く事は子どもの非行を止めたい一心でやってきましたが、どれも何の成果も無かったからです。

でもこのままでは、何れ親子共倒れの日は目の前に迫っている藁をも掴む思いで、オールOKを始めたのです。

しかし私が、思い描いていたオールOKとは、かなり違っていました。

それは子どもを甘やかすのではなく、自分が親である事の意味の確認の連続でした。

今までに自分が良いと思い常識と思っていたことが、子どもにとってはどうだったのか。

私は、私が思い込んだように対応してきただけだった事に気付きました。

子どもを育てるという事は、親が自分自身を知らなければ、良い子どもとの関係を築く事が出来ないと考えるようになりました。

3~4年がかりで私自身を宣照氏に受け止めてもらいながら、子どもとの向き合い方を教えてもらい、子どもの事が少しずつ理解できるようになりました。

「うるさい」「ぼけ!」「死ね」「金」という言葉しか言葉を知らないような子どもとの数年を越え、私は自分こそが子どもに育てられたように思っています。

今、子どもの非行で悩んでおられる方の苦しみや悲しみ絶望を、私も少しは受け止められる様になったと思っています。

私の経験から子どもの非行の原因を外に(学校、先生、友達)求めている間は、解決は程遠いと思います。

自分が産み育てた子どもが何を考えているのかわからない・・・・・。

でも、その様に育てたのは私なのだと思った時から、何故こんな親子になってしまったのか答が欲しいと願うようになりました。

その答こそがオールOKの中にありました。

私は今、人を自分をより理解する為に宣照氏のもとで学んでいます。

いつかだれかの苦しみを共有できる人になる為に。

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治療者側である私が、Aさんと関わりながら教えられることがたくさんありました。

Aさんが過去の自分と同じように子どもの非行で悩んでおられる方々のために、自分の経験したことが何か役に立てばと、今回私のブログに文章を寄せてくれました。

どうぞ、質問等お寄せください。

息子さんとまたAさん自身との壮絶な戦いの末に、幸福を感じられる今にたどり着かれたAさんをそばで見られたことが、私の財産の一つです。

                      ラカン精神科学研究所  宣照 真理


ラカン精神科学研究所のホームページ

オールOK!子育て法 のページ

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子どもの非行の症例

Q.母親教室に通われている方には、どの様な体験をお持ちの方がおられますか?

A.<息子さんの非行に悩まれたお母さんの手記>を紹介します。

私が三十代後半の頃、尊敬するヨガの先生に尋ねられたことがありました。

「人が生きて行くのにこれさえうまくいけば幸せなのに・・・と思う、これって何だと思いますか」私の頭の中に浮かんだ言葉は、お金?家?・・・違うなぁ・・・。

言葉に出せず考えている私に先生は「人間関係。」と言われたのです。

その頃の私は、その意味の深さを考えることなく、何年か後いやでも考えざるを得ない苦しい日々が始まったのです。

それは四十代の中頃、息子の非行に振り回される日々、子どもの考えていることが分からない。

しかし、間違いなく私が生み育てた子ども、何がいけなかったのか、何を思い返しても答えが見つからない年月。

その中で四年後分析家に出会い、問題は私自身の中にあることに気付きました。

今まで私は自分が間違っているとか、生き方に問題があるなどと考えたこともなく、頑張っている、努力している、家族のため、自分の夢のためと思い走って来た自分に問題がある。

その事実を自分が受け止めなければ、子どもの問題を解決することは出来ないという大きな不安に向き合うようになりました。 

そして三年嵐のような日々の中、私は子どもの現実を受け止め向き合いながら、自分自身とも向き合い続けるという年月でした。

いつ果てるとも分からない暗いトンネルの中を歩く私に、分析家は向き合い影のように心のどこかに寄り添って歩いて下さったように思います。

トンネルを抜け出てみると今まで見えていたようで観えてなかった子どもの心や、聞いていたようで聴いていなかった心の声、

人と向き合うことの本当の姿とはどのようなものなのか、少しずつではありますが分かりかけてくると、人と向き合うとは自分自身と向き合うということ。

しかし、自分と向き合うといっても頭の中を同じ言葉が行き交い、ときに怒りや悲しみが向き合うことを越えてしまう。

分析家という鏡をとおして自分自身を見つめ、自分でも意識していない。

深い部分からびっくりするような言葉や思いにハッとさせられる。

自分の知らない自分に出会うということは、自分が知っている子どもとは、自分が思い込んでいた子どもであって、子ども自身が本当の自分を私に見せていたのか・・・。

見せていい、安心して見せてもいい母親であったかと、また自分自身の問題が胸の中に起こってくる。

人が生まれて安心して自分である心地好さ、自分を全て預けられる相手とは、母親なのに、私は本当の意味での母親だっただろうかという疑問、

もう一度子育てのやり直しをしようと思った。

人間関係の意味の深さに今さらながら気付きはじめています。

今も人を知り自分を知るために母親教室に通っています。

以前の私を思うと、人生をもう一度生き直している実感があり、自分の中に愛情という情感を豊かに感じながら、日々を生きているように思う。

何よりの幸せは、息子との会話で共に本音で話し合いながら、互いの違いを笑いあって暮らせる日々をもてたことです。

身を捨ててこそ浮かぶ世もあれということわざではありませんが、たくさんのことを諦めて生きてきたような何年かではありますが、それに比べようもないほどの大きな幸せに出会えました。

 以上が息子の非行に悩んだお母さんの手記です。


 以下は私(インテグレーター 天海有輝)のコメントです。

お母さん方に「ALL OK してください」と言っても、そう簡単にできるものではない。

私自身、それを聞いてから何年かかっただろう。

ゆうに10年はかかっただろうか。

このお母さんはしっり ALL OK をされ、見事3年を越えた頃から、息子さんは劇的に変わっていった。

逆に私が ALL OK の意義と効果を知らされた思いだった。

それでも、息子さんの荒れ方は半端ではなく、私が話を聞いている限りもう立派に仕事をし安心だと思っても、お母さんはまた元に戻ってしまうのではないかと不安を抱えていた。

そういえば最初の頃、息子さんが階段を下りてくる足音に怯えていたと言われた。

対応する親の側にも大きな心の傷が残っていた。

途中、息子さんに投げ飛ばされ腰を痛め、「もうあの子が何を考えているかわからない」と言い、一時母親教室から足が遠のいた時期があった。

私は大丈夫かと心配になり、雨の降る夜にいきなりお宅を訪ねたことがあった。

玄関のガラス戸は割られ、新聞紙が張ってあった。

家の中にあげてもらったが、壁と言わず、家具といわずボコボコだった。

もう直しても、また壊されるから、そのままにしてますということだった。

お母さんとお父さんと話をして、その夜、向こうの家を出たのは夜中1時半を過ぎていた。

この中で私の想像のつかない様々な言葉や、暴力が行きかったのだろう。

よくあの地獄から抜け出し、親子が会話し、冗談を言い合えるまでになっられたと思う。

もう息子さんのことは心配ないところまできても、母親教室には通われた。

そして今、このお母さんはインテグレーター養成講座で分析理論を学んでいる。

クライアントは、最初子どものことで悩んで分析に入ってくる。

ところが子どものことが落ち着くと、こんどは自分自身のことに目がいく。

このお母さんも、荒れた息子がまともにさえなれば、あれもしよう、これもしようと思っていた。

ところが、そうなったとき、これから自分がどう生きていくのか、何のために生きるのかとの問いかけが始まる。

そして自分の無知に気付く。



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この日記は研究所の日々の活動内容が綴られています

子育てQ&A(夫婦間の教育方針の相違)

以下、私のホームページを見て、メールで質問された方とのやり取りです。

子どもの問題に取り組むとき、夫婦で意見がちがうことがあり、その例の一つです。

なおメール送信者の方には了解を得て、内容を一部変更して掲載しています。

<質問メール>
最近 ホームページやブログを読ませていただいています。

中学生の非行少年の母です。(学校には行かず遊んでいます)

「ALL OK」についてお聞きしたいことがあり、メールいたしました。

私自身は「ALL OK」についてなんとなく理解でき、やってみたいと思うのですが

主人はそれを認めるような考えは全く持っていません。

だめなものはだめとつっぱねて、自分で気づかせなくてはだめだという考えです。

そんな環境でも、たとえ私だけでも「ALL OK」を実行していけるものでしょうか?

中途半端な「ALL OK」では効果がないのでしょうか?

突然のメールで申し訳ありませんが、アドバイスいただけますでしょうか?

よろしくお願いいたします

<私の回答メール>
ご質問の件、出来ればご両親そろって、「ALL OK 」を理解し、子どもさんに対応していただければ一番良いのですが、ご主人は反対というとですね。

そんななかで、お母さんは余計に大変だろうと思いますが、お母さんだけでも対応されれば、違ってくると思います。

残念ながら、、「ALL OK 」をしても、最初から完璧にはできません。

中途半端にしかできないと思います。

それでも、やり続けるうちに、やる方のお母さんも慣れてきて、できるようになります。

とにかくお母さんは優しく、です。

そういう意味では、父親は社会と直接つながり、本来ルールや掟を子どもに教えるべき人なので、威嚇や暴力を使わないで、規範を教えるのはOKです。

しかし、いずれにしても子どもには、愛情を持って接してもらわなければなりません。

あとご夫婦の問題です。

話し合いで合意点が見出せる関係であるかどうか。

夫婦仲、夫婦の関係がどうであるか、子どもはしっかり見ています。

家庭がその子にとって居心地がいい場所であれば、外に出て非行をしません。

家族が本来の家族でないと感じると、外で友達と擬似家族をつくり、自分を理解してくれる人とつるんで、帰ってきません。

家を居心地よくする努力をしてください。

それが、「ALL OK 」です。

大変なときだと思います。

お母さん自身が心穏やかに過ごせず、心配や不安でいっぱいだろうと。

それでも、子どもを思う気持ちがあれば、その気持ちで接すれば、子どもに届くと思います。

頑張ってください。



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